星のお姫さま 34
駅に着いた二人は改札を出て、駅前のローターリーで送迎用
の車を探した。
いつも見慣れている車は見当たらなかった。
マキの震えはまだ止まっていない。サユリはマキの肩を抱いて
「大丈夫」と繰り返していた。
マキを気遣いながらサユリが視線を周りに送ると、ストーカー男
の姿が目に入った。
ストーカー男は携帯電話でどこかに電話をしている。
サユリは店に電話しているのだと察知した。
しばらくするとサユリの携帯電話が鳴った。
送迎の車のドライバーからの電話だった。
「もうすぐ着く」との連絡だ。
ほどなくして、サユリ達を乗せる送迎用の車が駅前ロータリー
へ入ってきた。
送迎用の車からは店に来ていた客が3名降りてきて、ドライバ
ーの男が「ありがとうございました」と言っていた。
客が完全にひけるのを待って、サユリはマキの肩を抱いたまま
歩きだした。
「おはようございます」とサユリがドライバーの男に声をかける。
すると男も「おはようございます」と返事をした。
そして、二人は車に乗り込んだ。
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