星のお姫さま 32
翌日、サユリはマキを迎えに行った。
マキが普段使っている駅で降り、マキに電話をした。
発信音が数秒鳴った後、マキがでた。
「もしもし、おはよう!」 マキが元気な声がした。
「おはよう!約束通り迎えにきたよ」
「サユリさん。改札のところにあるタバコの自販機の前に誰か
いる?」
サユリは自販機に目をやり「誰もいないよ」 と告げた。
するとマキはホッとした様子で 「よかった~。前はその辺にい
たんだよね。じゃあ、すぐ行くね。待ってて」 と言って電話を切
った。
サユリも安心した。とりあえず今日は平気そうだ。
しばらくするとマキがやってきた。
昨日の格好とは明らかに違う感じでいつもサユリが見ている
マキの姿だった。
マキはサユリに気がつくと手を振ってサユリに近づいてきた。
サユリもマキに手を振った。
マキが「サユリさ~ん」 と言いながら小走りになった瞬間、動き
が止まった。
サユリは異変にすぐ気づき、後ろを振り返った。
すると、後ろに20代くらいの男が一人立っていた。
サユリはその男がマキのストーカーだと初めて見たにも関らず
分かったのである。
「サユリさん・・・。あの人・・・」
マキが小声でサユリに言った。
「うん。私もすぐ分かったよ」
サユリも小声で言った。
その男は痩型で、髪の毛は若干長め。メガネをかけているフリ
ーター風の男だった。
サユリは「普通にして行こう」 とマキに言った。
マキも「うん」 とうなずいて、二人は改札を通ってホームへ歩い
て行った。
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