星のお姫さま 22
ソープランドを含めた風俗店の営業時間はほとんどが深夜0時
までだ。風営法で営業時間が決まっている。
サユリもマキも0時を過ぎ、待機室にいたのでこの日の仕事は
終わりとなった。
「サユリさん。帰ろう」 マキがサユリに言った。
「うん」 サユリも答えた。
二人は身支度をして、いつものようにボーイに挨拶をして店を
出た。
二人が店を出ると、辺りは真っ暗になっていた。どの店も看板
を消して店じまいをしていた。
「なんかさ、いつもの事だけどこの風景って寂しいよね」 マキ
がつぶやくように言った。
「そうだね。でも私は見慣れたよ」 サユリはそう答えた。
サユリは本音を言えば見慣れたくなんてなかった。できるだけ
短い期間で風俗の仕事から足を洗いたかったのだ。
ダラダラと過ごしていた訳ではない。ただ、ももや花梨、マキの
おかげで、今の環境が思っていたほど嫌いではなかった。
「マキちゃん、明日も出勤だよね?」
「うん」
「じゃあ、また明日ね。おやすみ」
「は~い。また明日ね!おやすみなさい」
二人は店の前で別れて別々の方向へ歩いていった。
サユリはいつものように国道まで歩いてタクシーを拾って帰っ
た。
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